こんな人にオススメです!
・基本的な集計を見ているが、なかなか分析が進まないと感じている人
・時間軸を掛け合わせた分析で、どのような気づきが得られるか知りたい人
・時間軸を掛け合わせることで、「顧客が変化している」可能性を見出したい人
<概要>
日頃からよく見ている分析に【時間軸】を掛け合わせるメリットを、3つの具体例をベースに紹介します!
【その1:時間軸のみ】売上金額を年別で追う
【その2:比較×時間軸】会員ランクごとの顧客人数を、月別の推移で追う
【その3:割合×時間軸】メルマガ配信を許可しているお客様の割合を、月別の推移で追う
カスタマーリングスで分析をするには?
はじめに:時間軸を掛け合わせると、新たな気づきが得られる!
タイトルにもある通り、日ごろから見ている分析に【時間軸】が掛け合わさると、より深い気付きを得ることができます。
『去年より売り上げが伸びている』や『先月より優良顧客の会員数が増加している』などのように、【ある期間の前後で比較する】ことが、【時間軸】を掛け合わせるメリットです。
とはいえ、普段どのような分析で【時間軸】を掛け合わせていますでしょうか?
もしかしたら、【時間軸】を掛け合わせずに残されている集計があるかもしれません。
また、実際に『分析してみたい!』と感じた時に、カスタマーリングスではどのような設定ができるか、ご存じでしょうか?
実は、【時系列分析】をよりリッチに活用するとっておきの機能がございます…!
そこで今回は、3つの具体例を通して【時間経過による変化】から得られる新たな気づきを紹介します!
また、実際にカスタマーリングスで分析する際に便利な機能も紹介いたします!!
【その1:時間軸のみ】売上金額の推移を追いかける
まずは、<概要>でも例に挙げましたが、「売り上げの推移」を追いかけることで、「変化による気づき」について改めて説明します。
例えば「今年の売り上げは1億円だった」という集計に「去年の売り上げは9,000万円だった」という情報が加われば、「今年は去年より1,000万円売り上げが伸びた」と理解することができます。
実はこの時、「今年は売り上げを伸ばす良い施策があったかも?」と【新たな分析のネタ】まで手に入ります。
そこで、区切り期間を細かくしてあげると、「実は今年の7月の売り上げが特に好調だった」などと気づくことができます。
結果、「7月のキャンペーン施策が良かったかもしれない」など、深堀の方向性が見つかるかもしれません。
単純な時系列グラフでも、対象期間と区切り期間を調整することで、十分に深い気付きが得られます。
【その2:比較×時間軸】顧客人数の推移を、会員ランクごとに追いかける
時系列以外の比較軸を作ることで、より深い気付きを得ることができます。
例えば、会員全体の人数を推移で追いかけた場合、「去年より人数が増えた」という示唆を得ることはできますが、「どのような顧客層が増えたか?」という疑問に答えることはできません。
そこで、会員ランクの軸を増やしてあげます。
すると、「新規の顧客はあまり変化していない」「優良顧客が今年の3月から右肩上がりである」などの気付きを得ることができます。
結果として、優良顧客向けの施策が成功していることが推測できます。
[補足]「会員ランク」は、既に設定されているランクを用いる以外に、RFMランクやお客様との接点の深さなどでも良いです。
簡易的なランクを用いる場合には、是非RFM設定をご活用ください。
オリジナルな会員ランクを設定したい場合には、下記Tipsがオススメです。
■顧客ランクの分析を深化させるための【顧客実感軸】とは
https://users.customer-rings.com/tips/l-ad8uqf1
【その3:割合×時間軸】メルマガ配信を許可している顧客の推移を、割合で追いかける
比較以外の軸を作るもう一つの方法として、「割合」を追いかける方法があります。
例えば、メルマガ配信を許可している「人数」を追いかけた場合、おそらく「人数は増えた」という結論が得られると思います。
一方で、会員全体の人数も同じように増えていますので、配信許可している顧客の「割合」はもしかしたら減っているかもしれません。
この場合、「直近で配信拒否した顧客が多くいたかもしれない」という気付きが得られます。
このように、割合を追いかけることは、売り上げや人数を追いかけることと同じくらい重要な指標となります。
カスタマーリングスで分析をするには?
【その1】で取り上げたように、「売り上げ」や「購入人数」の推移を追いかける場合、【時系列グラフ】を用いることで分析できます。
しかし、「メルマガ配信解除日」や「会員ランク」の推移を追いかけるためには、【+ひと工夫】が必要です。
なぜなら、これらの情報は基本的に【最新】の情報しか保持しておらず、過去の情報を振り返ることができないからです。
そんな時に便利な、カスタマーリングスの機能を2つご紹介いたします!
機能1:「会員ランク」を一定期間ごとに保持させる【顧客属性履歴】
【顧客属性履歴】機能を使うことで、「会員ランク」のように「変化する可能性がある」顧客情報を、推移を追いかける履歴情報として蓄積することが可能です!
例えば、「去年はゴールドランクだったけど、今年はプラチナランクになった」などが分かることで、顧客の変化を理解できるようになります!!
詳細は、下記FAQをご参照ください。
■過去時点の顧客情報を自動保存したい
https://www.pa-solution.net/as/scope1/paccr/web/Detail.aspx?id=856
機能2:「メルマガ配信解除日」を保持させる【自動属性置換】
「ステータスが1回だけ変わることがほとんど」である、「メルマガ配信解除日」などの情報を保持する際には、【自動属性置換】も便利です!
ステータスが変わった顧客だけを対象に、配信解除日を自動的に付与することで、「いつ、誰が配信解除したか」を追いかけることができます!!
詳細は、下記FAQをご参照ください。
■特定の対象者に、自動的に値を付与したい
https://www.pa-solution.net/as/scope1/paccr/web/Detail.aspx?id=446
さいごに:時間による顧客の変化を捉えて、施策の改善に活かす!!!
今まで見ていた分析に「時間による変化」を掛け合わせると、より深い気付きを得ることができます。
また、顧客一人ひとりの変化を追いかけることで、類似する顧客に同じような施策が刺さる可能性を見出す事もできます。
まずは、今見ている集計に「時間的な変化」が起きているかどうか見てみましょう。
そして、「顧客が変化している」可能性を探って、施策の改善に活かしましょう!!!
ライター:清水