この記事はこんな方におすすめ
・購入金額ごとの会員ランク制度があるサービス・ブランドをお持ちの方
・ランクアップ見込みのお客様へアプローチをしたい方
・購入意欲を促進する施策を行いたい方
<概要>
1.はじめに
2.カスタマーリングスでできるランクアップフォロー施策とは?
3.ランクアップフォロー施策を行うための取り組みステップ
3-1.直近1年間の累計購入金額の場合
3-2.年度間の累計購入金額の場合
4.さいごに
1.はじめに
リピート顧客の獲得に有効な「会員ランク制度」。
お客様を購入金額や購入回数などに応じてランク分けし、ランクに応じた特典で優遇する制度ですが、
ランクアップ促進のためのフォロー施策はしっかりできていますでしょうか?
お得な特典・優待を受けられ、お客様にとってもメリットが大きいランク制度。
本記事では、購入金額でランク分けをしているパターンを例とし、
やらなきゃもったいない!「ランクアップフォロー施策」の設定方法と注意点をご紹介いたします!
2.カスタマーリングスでできるランクアップフォロー施策とは?
こちらはランクアップフォローメールのクリエイティブ例です。
※TIPS記事 メールクリエイティブアイディア【10施策】より
https://users.customer-rings.com/tips/722wacgl_s
青枠内の「お支払金額:○○円」「ランクアップまで:○○円」は、
連携される購入金額を利用し計算属性で算出、メールへの差込ができます。
ランクアップまでの具体的な金額をお客様に表示することで、
「お得にお買い物をしたい」「ランクを上げたい」という顧客心理を刺激します。
3.ランクアップフォロー施策を行うための取り組みステップ
では、上記のようなメールをどうカスタマーリングスで設定するのか。
取り組みステップを2つのパターン別でまとめました。
3-1.直近1年間の累計購入金額の場合
3-2.年度間の累計購入金額の場合
①必要なデータがそろってるか(連携されているか)を確認する
【共通】
まずは、メールに差込みたいお客様の情報(氏名やランク情報)が連携データにあるかを確認しましょう。
また、「お支払金額」や「ランクアップまでの金額」は、計算属性の機能を利用し金額を計算させるため、
「支払金額」や「単価」「数量」など、これまでの購入金額が計算できる金額の連携が必要になります。
※連携ファイルの中に項目はあっても、カスタマーリングスへは連携されていない項目もございます。
連携設定の変更・追加をご希望の場合は、サポートデスクへご連絡ください。
②配信対象者は誰か、グループ条件を整理する
【共通】
例えば会員ランクが、レギュラー、ブロンズ、シルバー、ゴールドの4種類の場合、“どのランクの方をターゲットにするか”を決めます。
全ランクではじめるでももちろん良いですが、「効果を確かめてから横展開したい!」と思う方は、ターゲットランクを1つ決めて実施してみましょう。
決める軸は様々ですが、まず試してみたいという方は施策の母数が多く効果集計しやすい「レギュラー会員(一番低いランク)」をおすすめします。
次に“ランクアップまでの金額”を決めます。
上記で決めたランクのお客様に対し、全員にランクアップのお知らせするのも良いですが、金額が大きすぎると購入意欲が下がってしまうこともあります。
購入単価やメイン商品の金額などを軸にし、どれくらいだったらお客様の購入意欲が上がりそうかを考え、金額を決めましょう。
③グループ条件、メール挿入に使う計算属性を作成する
【直近1年間の累計購入金額の場合】
1)『直近1年間の購入金額』を作成する
計算属性(履歴)>数値属性にて作成します。
絞込設定にて直近1年と指定し、必要があればステータス情報などを使い計算対象の受注のみに絞り込みましょう。
2)『○○会員までの残金額』を作成する
計算属性(顧客)>数値属性>数式にて作成します。
例えばブロンズ会員までの残金額を作成したい場合は、
以下のように「ブロンズ会員になる金額」-「1で作成した計算属性」の数式を設定してください。
作成後は算出結果に問題はないか、カートや基幹システムの顧客/受注データと照らし合わせながら確認しましょう。
【年度間の累計購入金額の場合】
1)『年度間の購入金額』を作成する
計算属性(履歴)>数値属性にて作成します。
絞込設定にて対象期間を指定し、必要があればステータス情報などを使い計算対象の受注のみに絞り込みましょう。
2)『○○会員までの残金額』を作成する
計算属性(顧客)>数値属性>数式にて作成します。
例えばブロンズ会員までの残金額を作成したい場合は、
以下のように「ブロンズ会員になる金額」-「1で作成した計算属性」の数式を設定してください。
作成後は算出結果に問題はないか、カートや基幹システムの顧客/受注データと照らし合わせながら確認しましょう。
※年度間での計算をする場合は、1)で作成した計算属性の対象期間を年度が変わるごとに変更いただく必要がございます。
④グループを作成する
【共通】
②で検討した条件でグループ作成します。
例えば「あと5000円以内でブロンズ会員へランクアップするレギュラー会員に向けた施策」の場合は、以下グループ条件で作成します。
⑤メール配信設定を行う
【共通】
最後にメール本文へ③で作成した計算属性を挿入します。
計算属性は本文プルダウンから選択、挿入ができます。
「氏名」や「ランク情報」の連携がある場合は、一緒に差し込んでも良いですね。
対象グループは④で作成したグループを選択、
テスト配信で挿入内容に間違えがないかをしっかり確認した後、施策開始をしましょう。
3.さいごに
いかがでしょうか?
会員ランク制度は、企業とそのサービスを利用するお客様の双方にメリットがあります。
企業においては、効率的な販促でロイヤルカスタマーの育成や囲い込みを実現できます。
お客様においては、会員ランクに応じた特典を得ることでよりお得に買い物することができます。
今回ご紹介した内容以外にも、カスタマーリングスで出来ることはたくさんありますので、
「この場合でもできるの?」「もっと詳しく知りたい!」という方は、サポートデスクへ是非お気軽にお問い合わせください。
ライター:五味