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マンネリ脱出!メール施策を進化させるABテスト実践法

この記事はこんな方にオススメ!

・KPIを設定して、数値を追いかけているが、その後のアクションがわからない方
・メール施策のPDCAサイクルのスピードを上げたい方

<概要>

・やりっぱなしはNG。メール施策を進化させるため行うべきこと
・【開封率改善】お客様にメールを見てもらうためのABテスト
・【クリック率改善】メールからサイトに来てもらうためのABテスト

"やりっぱなし"になりがちなメール施策について、PDCAサイクルのスピードを上げて、施策を進化させていく方法をお伝えします。

やりっぱなしはNG。メール施策を進化させるため行うべきこと

皆様はメール施策を行うにあたり、どのようなことを検討されながら実施していますか?

多くの企業では、KPIを設定、開封率・クリック率・CV率のモニタリングを実施し、数値の改善に向けて様々な試行錯誤を行っていることと思います。
ただし、各企業のご支援を行っていく中で、「どうやったらよいかわからない」「もう少し効率的なやり方はないのか?」といったお声をよくお聞きします。
本日は、KPI数値の改善に向けた取り組みをより効率的に行い、PDCAサイクルのスピードを上げて、チャレンジする回数を増やすための
【ABテストの取り組み方】についてご紹介します。

メール施策に関するKPIについては、下記の流れで数値改善に取り組むことをおススメします。
【STEP1】開封率を改善する
【STEP2】クリック率を改善する
※CV率向上については、Webページの改善が必要となるため、今回は対象外とします。

当記事では、この2つのステップで具体的にどのように進めていくのか、をお伝えします!

【開封率改善】お客様にメールを見てもらうためのABテスト

まず、メール施策を改善していくにあたって着手すべきは、【開封率の改善】です。
メールを送っても、見てもらえなければ何も効果は生まれません。場合によっては、「不要なメールが送られてきた」とオプトアウトされてしまうこともあります。
開封率に影響する要素としては、「件名」「送信時間」の2つが大きいです。

①件名
メールを受信した時、まず最初に目に入るのは「件名」です。いかに"開封したくなる"件名を作成できるかがポイントです。
ただし、件名については、実は【絶対に開封率が上がるコツ】は存在しません。それは、各企業の顧客層によっても、配信の内容によっても適切な件名は異なるからです。
では、どうするか。「件名ABテスト」を行い、貴社独自のノウハウを蓄積していくしかありません。
具体的な件名ABテストの進め方はこちらのTipsを参考にしてください。
すぐに実践できるメールタイトルABテストの実例6選

色々と試していきながら、最適な件名を見つけていきましょう。

(参考)件名を考える際のポイント


②送信時間
メールを見るとき、ほとんどの人はメールボックスの上から(直前に送られてきたメールから)確認をします。
つまり、お客様がメールボックスを開くタイミングでメールを送ることができれば、メールボックス内で埋もれることなく、メールを見てもらえる可能性が高まります。
カスタマーリングスでは、「最適時間帯配信」という機能があります。
これは、過去に配信したメールの開封時間から、よくメールを開く時間帯を算出して、お客さんごとに配信時間を出し分ける機能です。
つまり、自動的に開封されやすそうな時間帯を狙って配信を出し分けることが可能です。

時間指定の配信と、最適時間帯配信で、どちらの方が開封率が高まるか、ABテストを行ってみるとよいかもしれませんね。

(参考)最適時間帯配信


このようにABテストを実施していきながら、貴社にとって最適なメール件名・配信時間を研究していけば、想いを込めて作成したメールをより多くの人に見てもらえることに繋がります。ぜひ試してみてください。

【クリック率改善】メールからサイトに来てもらうためのABテスト

開封率を改善したあと、次に着手すべきは【クリック率の改善】です。
メールを開封して中身を読んでもらったら、次はサイト上にアクセスしてもらって、CVに繋げる必要があります。
CVするのに欠かせないのが、サイトページへのURLを「クリック」してもらうことです。

一般的に、クリック率をあげるには、「メールのファーストビューにあるかどうか」が重要になります。
それ以外にも、ただテキストにリンクを貼るのではなく、「クリックしたくなるようなバナー」を設置することでクリック率が良くなる可能性は高まります。
カスタマーリングスでは、メールクリエイティブからどこをどれくらいクリックされ、CVに至ったかを確認することができます。

■メール送信>モニタリング>集計表
各メールの虫眼鏡ボタンを押下⇒「プレビュー表示(クリック数付き)」


数パターンクリエイティブを用意し、クリック率を計測・比較をしていきながらクリエイティブの改善を図ることで、安定して高いクリック率を狙っていきましょう。


以上のように、ABテストを実施していきながら、開封率・クリック率を上げることで、メール施策を進化させ、施策効果を最大化することができます。

余談ですが、開封率やクリック率を計測するには、HTMLメールで送信をする必要があります。
仮に、テキストだけのメールだったとしても、改行タグを記載するだけでテキストっぽいHTMLメールを送ることができます。
せっかくメール配信をしても、開封率・クリック率が計測できないと、その後の施策改善にも繋げられませんので、
出来る限りひと手間かけて、HTMLメールで送信することをおススメします。
(カスタマーリングスなら、ボタン一つでテキストをHTML化できます♪)

カスタマーリングスをご利用の皆様は、メール施策をやりっぱなしにせず、ぜひABテストにチャレンジをしていただければ幸いです。

ライター:小林